このサイトは東北芸術工科大学が運営している「山形エコハウス」に関する情報を発信するブログです。
by yamagata-ecohouse
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カテゴリ:□ 木材のこと( 5 )
エコハウス木材検査

2010/1/19

今日はエコハウスに使う為の木材を見に、
製材所の「相原木材」に行きました。
目的は、柱及び梁材、唐松材を検査するためです。
現場では木材の種類ごとに丸太が積まれています。

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着いて早々こんなものを見つけました。

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相原木材の相原社長とお隣で同じく製材所を営む逸見木材の平間社長
から簡単な説明を受け、実際の製材される工程を見せていただきました。

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まず運び込まれてきた木材の表面の皮を剥がします。

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次に、その木材をきれいに製材します。
チェーンソーのようなものがずっと回っていました。

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そして加工されたものがこれ。
含水率を測っています。この黄色い機械を木材の表面にあてるだけで
約5㎝内部までの含水率を測れるそうです。
切ってすぐの丸太は含水率150ぐらいあります。

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下の写真の一番上の木材の中心部の赤身(赤みがかった部分)が
周りの白太(白みがかった部分)よりも含水率が低い。
上から二本目の黒い部分は、その土地の土壌により
このような色になったりするのがとか。
山形の木材は下の写真の木のあちらこちらにみられる黒い丸が多くみられ
欠点材が多いそうです。

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最後に、これらの木材は乾燥機に入れられ、およそ7日〜10日ぐらい
この中で乾燥させられます。

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建築を考えると、設計と施工と思われがちですが、普段なかなか見る事のできない
施工を始める前の丸太から材木に加工する過程を見れた事は、
私たち学生にとっては初めて知ることばかりでとても新鮮でした。
柱や梁などに使われている木材も、製材所で様々な人に手をかけられ
運び込まれてきているのだということ。
今回の見学はエコハウスを考える上で大きなプラスになったような気がします。


めぐみ
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by yamagata-ecohouse | 2010-01-19 15:39 | □ 木材のこと
丸太伐りに行ってきました。

2009/10/27

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こちらが、実際にエコハウスで使用される木です!

ここにあるのでざっと、300本くらいあります。
この度は、玉伐りしている作業風景を取材できる機会に恵まれ、10月27日に現場見学へ行ってきました。
場所は、山形県山形市の板橋山市有林、曲沼広場(山形地方森林組合)。少年自然の家付近にあります。
一般的に、建材が一体どこの現場で入手され、どのように加工されているかは、家主や施主でも詳細はよく知られていません。このような機会がない限り、それか自分の足でとことん追って根を探るしかない現状にあります。今回実際に足を運べたのは、貴重な体験となりました。
では、さっそく。

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日本の森林のほとんどは杉であり、先ほどの丸太も杉の木でこの森林から伐採されました。
ちなみにここの市有林は、昭和6・7年に植林された約80歳の木々です。
杉は、真っ直ぐ伸び癖がなく、成長が早いため、加工がしやすく日本では好まれて多く存在しています。
まず、左奥に見えるのが6t積みの「フォアーダ」。隣にあるのが、「バックホー」、先の部分が付け替え可能です。これらを丸太伐りに使います。

長さ4m、直径幅が24cm以上の丸太を積み重ねたものです。↓
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そして中央付近に、青い字で書いてあるのが、丸太の直径幅を表す数字になります。↓
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木は十分に乾燥させないと使用できないので、10月中旬頃まで枝葉を付けたまま置いておき、その後に、葉枯らし(枝葉を落とす作業)をしたものです。

実際にエコハウスで使う量をお聞きしたところ、なんと100本は必要だということです。計算は以下のとおりになります。

→このエコハウスに35㎥いるので、それを見越し50㎥は必要。1番幅が細くて32cmなのでそれで計算すると、0.32×0.32×4(m)=0.4㎥。1本当たり0.4㎥は必要になります。そして、35(㎥)÷0.4=88本。88本つかうので、それを見越して32cmの幅だとざっと単純に100本は必要になってくるようでした。

1軒の住宅に使われる木の量が想像つかず、100本と聞いてどう反応したらよいか戸惑いましたが、普通の35坪の家を調べてみたら70本前後で20㎥は必要とのことでした。山形エコハウスは、敷地と建築面積も一回り大きいので100本はそれ相応のようでした。ただ、特注部材もあるので大まかな目安になります。

実際の丸太伐りの風景へつづく…

よしこ
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by yamagata-ecohouse | 2009-10-27 19:12 | □ 木材のこと
丸太伐りの風景

2009/10/28

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大体ここは、1ha当たり500本弱の木を残しています。元々は3000本程植えていた場所になります。間伐は、5年前にしていたそうです。若い林や状況次第で7年、通常だと10年おきに行います。直径幅が14cm未満(全体に約2~3割ある)は伐ったまま山に置き、14cm以上はおろしてできるだけ使うようにします。
皆伐や植林はせずに針葉樹の混交林にする予定で、100年を目指して森を育てていくという大きな目標をかかげておりました。


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お話をお聞きしながら先の方へ進んで行くと、木を伐っている音が聞こえてきました。
間近で伐っている様子を観るのは衝撃的なものでした。


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手際よく、等間隔で伐る位置に印を付けています。


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印のついた箇所をチェーンソーで切り落としていきます。その間、グラップルがしっかりと木を支えています。


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伐った木は、揃えて積み重ねておきます。細い丸太でも、14cm以上なら石巻で合板に加工されます。


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先週の17日から玉伐りが行われ、今日で10日が経ちます。
昨夜から今朝にかけ雨が降っており、足場の悪いなかでの作業でした。


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打ち合わせ中。左より2番目にみえる方は、グラップルを操作していた方です(井上林業)。
ご家族でお仕事をなさっており、大変危険な職業の為、現在技術をもっている方は極めて少ない現状にあります。


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間伐された森は、木漏れ日が降り注ぐ明るいよい環境です。地面に陽が当たり、緑の植物が育ちます。日当たりを保つべく、適当に切り除くことは環境を維持するためにも重要なことなのです。


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日本には、木という豊富な再生可能な資源があります。積極的に地場産の木をつかいましょう。


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山形森林家のみなさん。
本日は、貴重な体験といろいろご説明頂きまして、どうもありがとうございました。


よしこ
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by yamagata-ecohouse | 2009-08-28 17:58 | □ 木材のこと
伐採に関連する情報です。

2009/8/14

関連する情報


伐採の種類の概要

伐採には主伐、間伐、除伐、皆伐、択伐がある。

・主伐 森林の樹木を収穫するために伐採すること。
・間伐 樹木の生育を促すために間引くための伐採。
・除伐 将来にわたって育成することを目指すもの以外の種類の樹木の伐採。農業でいう除草に相当する。
・皆伐 対象となる区画にある森林の樹木を全て伐採すること。
・択伐 対象となる区画から一定の基準で樹木を選び、その木だけを伐採すること。


枝打ちについて

枝打ちは、均一な太さの無節材を生産する方法として知られているが、同時に枯れ枝からの害虫の侵入を防ぐ防除法としても役立っている。

通常は樹木の根基から4m程の高さまでこの作業を行うが、山形では6mの高さまで行う。

この6mという数字は、一般に、住宅を建築する際の通し柱の長さとして適切な為である。


木材の用途について

50坪の家を建てるために、樹齢70~80年の樹木から切り出した木材を90~100本分必要とする。

切り出した木材の中で、部材として使われる部分は50%程(残りの50%はチップやペレットとして加工される)

50坪の木造住宅を建てることで、50tの二酸化炭素の固定ができる。(平均的な家族4世帯分、もしくは車9台の一年間の排出量に相当する)


京都議定書における森林の役割について

京都議定書において日本は、温室効果ガスを1990年比6%削減という数字を公表している。
その達成のために、森林による吸収・固定効果によって、目標値である6%のうち、3.9%分を賄おうとしている。


日本の植樹について

日本は元々ブナ林などの広葉樹林が多かったが、木造建築が古くから主流だった日本では、育ちやすく真っ直ぐな材木が採れ、管理しやすいことからスギなどの針葉樹が全国で植樹されてきた。
一般に、広葉樹林から針葉樹林への植え換えは簡単だが、その逆は難しいとされる。

戦後、国内において木材の需要が高まった際、成長速度で勝るカラマツがスギの代わりに全国で植樹されるようになった。

しかし、スギに比べカラマツは特性上用途の幅が狭い。経済成長とは反面、林業が衰退した現在では、放置され、多くのカラマツ林が残っている。


森林の管理スタンスの相違について

山形県が管理する県有林は森(林)を「生かす」ことを優先する。

一方、国が管理する国有林は森(林)を「作る」ことを優先する。そのため、「植えっぱなし」になってしまうことが多い。国有林に手を加える為には国の認可が必要であり、現在その多くが放置され荒れているのが現状。


よしこ
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by yamagata-ecohouse | 2009-08-14 10:14 | □ 木材のこと
伐採のようすをPickup。

2009/8/11

丸太伐りの前に、間伐という伐採が行われ、
三浦研究室の3年生が現場見学してきました。

見学日時と場所
日時:2009/8/11(水) AM10: 00~PM1:30
場所:山形県県民の森敷地内 県有スギ林
対象地:板橋山(県民の森敷地内)

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間伐とは、樹木の成長に伴い、込み合ってきたが主伐には至らない森林で、樹木の生長を助けるだけでなく、樹木の密度を減らすことにより、林床に太陽光線が届くようになり、下草が生育しやすい環境ができ、かつ土壌の流出防止にも役立つ。
その為、間伐は土砂栽培防止のためにとても重要な保育作業。

現場の様子
樹木の伐採に関しても、西洋風と日本風の二通りの方法がある。
西洋風は切り株が綺麗に残り、日本風は段差が残る。

1.倒す方向を確認する
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2.倒す方向に垂直に切れ目を入れる
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3.反対側からノコを入れる
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4.ノコを入れた場所に楔を打ち込む
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5.決めた方向に倒れる
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6.必要であれば更にノコを入れる
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7.切株はこのように残る
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※倒れたスギが他のスギの上部に引っ掛かり、完全に倒れない事がある。
 その場合は別の木を利用しドミノ倒しにする。(本来は危険な倒し方)


伐採に関連する情報はまたのちほど。。


よしこ
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by yamagata-ecohouse | 2009-08-11 19:31 | □ 木材のこと


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